第5回ガタレンジャー 「五丁川で生き物探し」

第5回ガタレンジャー
テーマ「五丁川で生き物探し」
開催日時:9月16日(月)13:30〜17:00(中潮:干潮16:45/52cm)
集合場所:和白公民館(東区和白3丁目28ー31)
参加者:小・中学生11名。高校生3名。保護者3名。スタッフ4名。計21名
集合は和白公民館。ガタレンジャーの調査も後半にさしかかったので、振り返りと今後の予定について確認しました。
[これまでの調査で足りないもの、もっと調べたいこと]
・足りないものは特にない。 ・ハマガニの生息場所を再度調査したい。 ・スナガニを調べる必要があるのか? 干潟のカニなのか? など・・・今までは調査についてみんなで再検討することはなかったので、かなり本格的になってきたのではないでしょうか?

みんなで話合いをした結果…
・6回目の調査は、海の広場の予定だったが、雁の巣干潟でこれまでの干潟環境との違いや、生きものの違いを調査することになりました。

[調査のまとめのイメージは?]
・高校生は調査したカニの生態や環境について精査してまとめる。
・小中学生は、これまで観察した生き物の中で一番興味があった生き物について調べる。
・大きなマップに生き物のイラストを貼ったり、解説を入れる。
・11月16日、17日の和白公民館文化祭で展示発表する。

[干潟へ出かけました]
今回の調査場所は五丁川河口です。いつもより潮が高い感じが気になりつつ、まずは 、河口部の観察です。泥っぽい場所で、ヤマトオサガニやハサミシャコエビの巣穴が見られる場所です。階段護岸にはアマガイやウミニナがたくさん着いています。石積みの部分ではフタバカクガニも多く見られます。ここにアシ原を再生させるために10 年ほど前に造成された少し高くなった砂質の部分があり、ここでハクセンシオマネキを見ることができました。前回見た真っ白くなったハクセンシオマネキとは違っていて色も濃く褐色で同じカニとは思えないくらい違っていました。明らかに河口部の環境とは違う人工的な環境ですが面白い異質感があります。

海側には昔の水上飛行機の試験施設の名残のスロープが残っていて、干潟に入りやすくなっています。あまり潮が引いていなかったのが残念でしたが、周りの転石をはぐればケフサイソガニが必ずといっていいほど見つかりました。テッポウエビやハゼの 仲間も捕獲できました。転石にはたくさんの貝類が着いていました。一つの石(岩 ?)には、ウミニナ、アマガイ、イシダタミ、ヒメコザラガイやカサガイの仲間、クログチガイ、カリガネエガイ、イボニナ、ヒメケハダヒザラガイ、タテジマイソギン チャクなどが着いています。ガタレンジャーはカニ類には興味があるけど、カイ類は ほとんど興味がないようです。伝え方に工夫が必要かもしれませんね。 今回は潮があまり引いていなかったので、調査範囲が狭くて、ほとんどが人工的な環 境でした。それだけに、環境と生きものの関係がよく判る場所でもありました。 このような場所で、人工的な環境と、本来の環境とのつながり、再生のために必要な年月の長さ、住んでいる生きものたちの変化などなど、多くのことを考えさせられる場所でした。

〈確認した主な生物/26種類〉
●カニ・エビ類
・カクベンケイガニ ・フタバカクガニ ・ケフサイソガニ ・コメツキガニ ・マ メコブシガニ ・ハクセンシオマネキ
●カイ類/巻貝など
・ウミニナ ・ホソウミニナ ・アラムシロガイ ・アマガイ ・イシダタミ ・ヒ メコザラガイ ・イボニシ ・スガイ ・タマキビ ・ヒメケハダヒザラガイ
●カイ類/二枚貝など
カリガネエガイ、アサリ、クログチガイ、コウロエンカワヒバリガイ、カキ
●ゴカイの仲間
・ゴカイ
●魚類
・スジハゼ
●植物
・ツルナ ・アオサ
●イソギンチャクの仲間
・タテジマイソギンチャク